通常、書斎や寝室や子供部屋などのエアコン室内機にみられる汚れは埃とカビがメインとなり洗剤と高圧洗浄でサッと落ちますが、リビングのエアコンはフィルターや機械内部が油まみれになっていることが珍しくありません。大抵のお宅はリビングに隣接してキッチンがあります。炒め物や揚げ物の調理をする際、いくら換気扇をまわしていてもお部屋の空気中に目には見えないガス状粒子となった油が多少は漂います。それをエアコンが吸ってくれるものですからフィルターや中の熱交換器やファンまでも油でべたべたになり埃とカビとまぜこぜになって簡単には落ちないしつこい汚れになります。なので我が家ではたまに激しい油料理をする際はエアコンを止めたりします。油汚れで目詰まり気味のエアコンは熱交換効率が落ちてしまい電気の消費が上がることがあります。ただでさえリビングは一番人が集まる場所でエアコンの運転時間が長くなるので他の部屋よりもカビの発生も多くなります。特に油をよく使う料理が多いご家庭では、リビングのエアコンを良い状態を保つには他の部屋よりクリーニングする間隔を短くしたほうがよいかもしれません。

ビフォアーの写真のフィルターに油がびっちり染み込んでいるのが分かるでしょうか、こちらの汚れは業務用の最強レベルの強い洗剤でもなかなか落ちませんでした。